藍
タデ科の一年草 3月に種を蒔き4月に定植6~9月に1、2、3番刈葉のみ乾燥させて10月から寝せこみ(乾燥した藍葉を90日~100日かけて醗酵させ)すくもに仕上げる。
灰汁醗酵建
藍染めには、藍の染液を作り、布を浸して染める工程があります。藍の染液は、灰汁、石灰、糖分、温度、酒を組み合わせて醗酵させ、7~10日で作ります。布を染める前に、糊置きをしておきます。1度目の染めが終わったら、乾燥後に2度目の糊置きをし、2度目の染めをします。藍染めには色止めという工程はありません。藍の染液は強アルカリで、藍液に浸した布が空気中の酸素に触れることで酸化発色されます。洗濯中の脱色移染などすることはありませんが、布と布が擦れて色が移ることがあるので、洗いをしっかりとすることによってかなりの部分で防ぐことができます。
防 染
防染とは、布を染める前に、染料が染み込まないようにする方法で、糊、蝋、絞りなどの方法があります。糊には、伝統的なもち米や米ぬかなどを主成分とした「真糊」と、水溶性ではないゴムを主成分とした「ゴム糊」などがあります。糊置きの方法には、型染、筒描き、筆描きなどがあり、表現したいものによって使い分けることになります。
藍色といえば濃い黒色に近い濃紺を思い浮かべる方がほとんどだと思います。しかし藍の色には名前が付いているだけで甕のぞきから濃紺 茄子紺まで48色有ります。この沢山の色を表現するのは一つの甕の中にある染液です。