藍
タデ科の一年草 3月に種を蒔き4月に定植6~9月に1、2、3番刈葉のみ乾燥させて10月から寝せこみすくもに仕上げる。
灰汁醗酵建
すくも 灰汁 石灰 糖分(私は酒を使用)と温度、これらを組み合わせて醗酵させ、7~10日で藍の染液が出来、染まる様になります。 ( 灰汁とは、木灰にお湯をかけてとった上澄み液で、強アルカリ溶液です。)
糊置きを済ませた布を、藍の液に5~7分浸し、それを2~5回繰り返して1度目の染が終わります。*望みの色になるまでこの作業を繰り返します。
1度目の染が終われば乾燥後2度目の糊置きをします。
2度目の糊置きが済めば乾燥し2度目の染をして望の色になれば糊を落として乾燥→仕上げです。
藍染には色止めという工程はありません(酸化還元で発色する染料だから)。
藍の色素インジカンはアルカリ溶液にしか解けないので藍の染液は強アルカリ(PHlO.5~11)に保っています、藍液に浸した布が空気中の酸素に触れることで酸化発色されます。一般的によく言われている洗濯中の脱色移染などする事はありません、布と布が擦れて色が移るのは洗いをしっかりとすることによってかなりの部分で防ぐことができます。
防 染
防染方法は糊・蝋・絞り等あります。糊には伝統的なもち米や米ぬか等を主成分とした「真糊」とよばれる糊と、水溶性ではないゴムを主成分とした「ゴム糊」他があります。真糊は餅粉・小紋糠・塩で出来ています。
糊置きの方法は型染・筒描き・筆描き等あります。 それぞれの伎法によって糊の粘度が違ってきます。表現したいものによって使い分ける事になります。
私は今、糊防染で模様を表します。型染、簡描き等色々の技法をしてきましたが、今は緩い糊を使用しています。